夜桜お慎1〜9
高校二年の時からずっと付き合ってきた、慎吾と和己。慎吾は卒業すると、大学へは進学せずに家業の手伝いをすると言いました。
しばらくは修行があるので、あまり会えないと言われたものの、卒業式の日以来、会えないどころか連絡も途絶えて早1ヶ月が過ぎてしまいます。
どうにも心配になり、和己は住所録を頼りに慎吾の家を目指します。
実は一度も慎吾の家に訪れた事が無く、慎吾もどこか拒否ってるようだったので特にこれまで突っ込んで聞くことはありませんでした。しかし、着いてみれば高い壁に囲まれた、和風平屋のそれは大きな屋敷がでんと構えていました。
インターホン越しに慎吾の友達だと伝え、暫く待たされた後に門が開けられした。目の前に現れたのは、見渡す限り白い砂利が敷き詰められた広い前庭でした。屋敷の玄関がは五十メートルは先に見えます。また、その玄関には見張りらしきゴツいお兄さんが二人直立不動で立っていました。一見して只ならぬ雰囲気です。



一方の慎吾は、河合和己という男が尋ねて来たと知らされ、慌てふためくものの中へ入れるように指示を出した後でした。
引かれたらどうしよう、家業を知られて別れを切り出されたらと思うと結局最後まで何も言えないまま連絡を絶っていたのでした。
正面切って拒否されるよりは、自然消滅のほうがまだ良い…と半ば諦め気味に考え始めていた頃でした。



しかし、そこに和己が現れます。一ヶ月も会っていなかった為、顔を見た瞬間に、慎吾は舎弟が居並ぶ中で和己の胸に飛び込んでしまいます。
「和己ぃ…!」
感極まって、顔をうずめる慎吾を尻目に「えええええ?!坊ちゃんマジっすか!」と発した舎弟Aに、スリッパを全力で投げつけ(どこに持ってたんだとかナシで)、「坊ちゃん言うなって何度言や分かんだこのボケ!!テメーの頭はトリ頭か!?だからいつまで経ってもテメーはタコスケだっつーんだよ!死んどけやカスが!」と、今しがた切ない表情で胸に飛び込んできた人間と同一人物とは思えない形相で怒鳴ります。その様に驚愕の和己。
「すんません!」
と悲壮な表情で平謝りの舎弟A。しかしそこではっとして慎吾は和己を見、
「ゴメ…びっくりしたよな。オレ…」
打って変わってしゅんとします。
「いや…そりゃびっくりしたけど、でも、お前はお前、だし」
心の中の動揺を抑えつつ何とか言葉を紡ぎます。
「和己、オレこんなだけどやっぱ好きなんだよ。離れててマジで辛かったんだよ…」
と慎吾は切々と訴えます。



その後、兄貴に紹介すると連れて行かれたのは広間でした。
そこにはスーツを着込んだ慎吾似の男前な兄の姿がありました。
和己との関係とこれまでの経緯を簡単に話す慎吾。
「河合君、だったよね」
「あ、はい」
「ずばり聞くけど、慎吾とはヤったのか?」
「…は?」
あまりの質問に固まる和己を尻目に、「んな事聞くなよ、デリカシーねぇな〜。つか、付き合ってたらさ〜ヤるじゃん、な?」なんて言いつつ嬉しそうに腕を組んでくる慎吾。
「河合君、この事が親父の耳に入るとちょっと面倒な事になる」
「面倒な、事、というと…?」
恐る恐る問い返す和己。
「仮にもウチの慎吾が、どこの馬の骨とも知れねぇ野郎に、事もあろうに掘られたとあっちゃあメンツに大きく関わってくる。つまり、河合君には最悪、東京湾に沈んでもらう事になる」
「…はい?」
今度こそ完全にフリーズする和己を尻目に、「馬の骨じゃねえよ!和己はオレの男なんだって!」などとどこか緊張感の無い声で、抗議する慎吾。
「とにかく、この話はここだけにしとけ。良いな、慎吾」
「え、でもオレ、他の奴らの前で和己に抱きついちまったんだけど」
「てめぇ…あれ程軽率な行動取るなつったろーが!どうして後先考えねえんだ あぁ?!」
「一ヶ月も連絡すら取れなかったんだぞ?兄貴が仕事を手伝えとか言うからだろーが!何で跡取りでもねえオレまで縛られなきゃなんねーんだよ。ザケんな!!」
「それは了承済みだっただろーが!蒸し返すんじゃねえこのボケ!」
「あぁ?!何だコラ、上等だ表出ろや!!」
そこから殴り合いの壮絶な兄弟喧嘩が始まってしまい、何でこんな事に…と遠い目になる和己。



「なぁ和己…今日、泊まってかねぇ?」
「え」
次に案内された、畳15畳はあろうかという慎吾の部屋で、そんな事を寄り添われながら言われる和己。
「だって一ヶ月も離れてたじゃん。もう色々限界っつーか、ぶっちゃけツっこまれたい」
ぶっちゃけすぎだろう。というか、ついさっき東京湾に沈められるとかそういう話をされたばかりなのに何を言い出すんだこのお坊ちゃまは。と、どこか事の重大さを理解して無さげな慎吾に対し、思わずにいられません。
「なぁ…ダメなのかよ…つか、その気になんねえの?」
組の構成員だらけのこの屋敷でその気になれという方が難しく、そもそも慎吾の兄貴の言葉ですっかり和己のナニは萎えていました。
「…やっぱ引いたよな、そりゃそうだよな。ヤクザとか有り得ねぇし」
「そ、そんな事無い、ぞ?」
顔を引きつらせつつも言う和己。
「ホントに?」
縋るような慎吾の顔を見て、そうだ、しっかりしろと自分を鼓舞します。
「本当だ。さっきも言ったろ。お前はお前なんだ、慎吾」
「和己…」
「慎吾」
見詰め合って抱き合い、やがてキスに発展し、そのままなだれ込もうとした瞬間、内線電話が鳴りました。
がばりを身を起こし、電話を取り上げるなり「邪魔すんなつったろーが殺すぞ!!」と罵声の慎吾に、和己も我に返ります。
「え、お袋が?」
慎吾の母親が、会いたいと告げてきていたのでした。



「ようこそいらっしゃいました。河合さん、でしたかしら?」
着物を隙無く着こなした若々しい美人が、慎吾の母でした。顔には笑顔を湛え、和己を迎えます。
極妻の映画からそのまま出てきたようなたたずまいに、圧倒されるやら感心するやらしつつも、姿勢を正して挨拶します。
「はい、初めまして。河合和己、と申します」
笑顔から一転、無表情になる慎吾母。
「一吾(←慎吾兄の名前)からお話は伺いました。ウチの慎吾とお付き合いをされているとか」
「はい」
「学生時代は、恋愛ごとも御座いますでしょう。しかし既に慎吾は家業を手伝う身です。職種も職種ですし。そう簡単に、お付き合いを認めるわけにはいきません。何しろ貴方は男性ですしね」
「…はい」
苦い表情にならざるを得ません。
「残念ですが、別れていただけるかしら?」
あっさりと言い切った母に慎吾が抗議します。
「ちょ、待てよ!んな簡単に、別れるとか。オレ和己が好きなんだよ!凄い、有り得ねえぐらい好きなんだって!」
そんな慎吾を一瞥し、「貴方は?」と問う母。
「私もです。大人からみれば青臭いと思われるでしょうが、心から慎吾が好きです」
正面から見つめ返し、はっきりと胸の内を伝えます。一体どこまでこちらの気持ちが通じるかは分からないものの、そうする以外に無いと思いました。
「そうですか。しかし我々は世間で言われるところの極道です。問題は貴方だけではなく、ご家族にも及ぶ事はご理解しておられますかしら」
「…正直に言いますと、今日初めて、慎吾の家がこういう家業である事を知ったばかりで、混乱している部分があります。ですので何か今、結論を出せと言われても私には難しいです」
「若いのに随分落ち着いた物言いをされるのね」
「それだけが取り得なんです」
「ほほほ。とりあえず、今日のところはお引取り下さいませ。お考えがまとまられたら、改めてお話をお伺いいたします」
「分かりました」
そうして和己と慎吾は、その場から下がりました。



「なぁ…和己、帰んの?」
屋敷内のやたらと長い廊下を二人で歩きながら、慎吾は問いかけました。
「あぁ、今日はちょっとまだ落ち着いて考えられないから」
「…明日、来んだよな?」
「来るよ。慎吾、送らなくていいから。ここで」
玄関に辿り着くと靴を履き、そう言います。
「あ、うん…」
そうして門の外に消えていく和己を、慎吾は見送るしか出来ませんでした。



その後、慎吾は兄の部屋の前にいました。横滑りの戸を開けたまま立ち尽くしています。
「何つっ立ってんだ。入るならなら入れ」
「……」
戸を閉め、しかし無言で項垂れています。
「どうした」
「……和己が…。和己が、諦めるかも、オレの事。母ちゃんが、家族に害が及ぶかもとか、色々脅すから…」
これ以上無いぐらいに不安げに語ります。
「でもウソじゃないって分かってるだろ?」
「……」
「だけど大丈夫だ慎吾。そんな事、オレがさせない。な?兄ちゃんがこうするって言って、それを破った事あるか?」
穏やかに語りかける兄に対し、首を振る慎吾。
「こっちこい慎吾」
兄の前に座り込み、肩に頭を凭れさせます。
「大丈夫だ。いつだってオレがお前を失望させた事なんて無いだろ?河合君はお前の側からいなくなったりしない」
オレがそうさせる、と声には出さずに考えつつ頭を撫でます。



次の日、約束した時間に和己が再び島崎邸を訪れると、慎吾が玄関から駆け寄ってきました。和己が到着するのを待っていたようでした。
「今日はまぁ、お前のお袋さんに会いに来たんだけど。お前にも聞きたいことがあるんだ。お前の部屋に行ってもいいか?」
二人は慎吾の部屋へと移動します。
「聞きたい事って、何」
「うん、お前の家の事なんだけど。…その、オレはまだよくヤクザ家業ってのがどういうものか分かってないから。実際にはどういう事をやってるのかとか、その辺をな」
「あー、うん。あのさ、んなヤクザっつっても昔みてぇなヤバイ事とかってそんなやってねーんだよ。取締りだって厳しいしさ、正直極道とか今の時代に合ってねぇっつうか。でもウチって一応それなりに歴史あっから今も存続は義務だ、みたいになってっけど」
「でも、お袋さんは家族にも害が及ぶかもって言う事を言ってたよな?」
「……それは…、やっぱ昔の恨みとか色々持ってるヤツもいるし、向こうが仕掛けてきたら組のメンツにかけてツブしにかかったりとか、そういうのは、あっし。下手打ったら指詰めるとかもまぁ…」
「そ、そうなのか。オレも沈められるかもって言われたし、な…」
一瞬遠い目になる和己。
「いやでもさ、昔に比べたらんな多いわけじゃねえよ?」
昔に一体どのぐらいあったのかが分からないので想像の仕様が無いんだけどなぁ、と思いつつ訊ねます。
「じゃあどうやって、組の運営ってのはしてるんだ?オレが目にしただけでも屋敷に結構沢山、構成員の人がいるだろ」
「あ、うん。ぶっちゃけ今や会社みてーな事やってっから」
「会社?」
「そう。土地とか転がして一儲けしたり。まぁ、それは運もあるけど。親父が商売の方に結構鼻が利くほうで。つかそういう才能とか知識とか持ってんだけど。だから正直会社運営に近いっつーか」
「よくテレビとかで、みかじめ料とか聞くけど…そういうのは無いのか?
「今はもうやってない。みかじめ料徴収したりとかヤミ金とかリスクのが高ぇし、流行らねぇんだよな。だからオレも経済の方に後々進学するつもりなんだよ。でもそれなりに極道修行っていうか心構え的なもんを身につけてからって言われて」
「そうなのか…。分かった、有難な。お袋さんと、話出来るか?」
「…うん」



昨日と同じ部屋で、慎吾の母と二人きりで向き合う和己。
「あらあら河合さんいらっしゃい。昨日の今日で随分お早いけれど、もうお考えはまとまったのかしら」
「はい、それなりに」
「あらそう、それで?」
「単刀直入に言います。私は男ですが、男の慎吾を愛していますし、別れるつもりはありません」
きっぱりと、和己は言い切ります。
「リスクについては?」
「最終的には、家族に害が及ぶようなら縁を切る覚悟です」
「まぁ、ご家族の方もお可愛そうに。頑張って18になるまで育ててきた息子に縁を切るなんて簡単に言われて。でも貴方が思っているほど簡単な問題ではないのよ」
「それでも、慎吾を手放すつもりはありません。勿論、こちらの家の方にもそう簡単に許して頂けるとは思っていません。私はまだ親の庇護を受ける身で自分の力だけで生きていけるわけではありませんし。…ですから、現在通っている大学を出るまでは、ケジメとして基本的に慎吾にも会わないつもりです」
「基本的に?」
「…一ヶ月…、いえ、三ヶ月に一度だけ会うことを許してください。それ以外は大学を出るまでの四年間、慎吾とは会いません」
「ほほほ、どうせなら一年に一度になさったら?織姫と彦星のようでロマンチックで宜しいのではなくて?」
「すみません。三ヶ月に一度、会わせてください。それだけは許していただきたいんです」
「……」
表情を消して和己の顔を見据える慎吾母。
「大学を出たら、どうなさるおつもりかしら」
「そこで改めて、慎吾と交際する許可を頂けるようお願いに上がるつもりです」
「…そう」
「……」
「分かりました。四年後、再び貴方のお話を伺います。三ヶ月に一度は許しましょう」
「有難う御座います。では、失礼致します」



「三ヶ月に一回、ですか」
隣の部屋の襖が開いて、慎吾の兄が姿を現します。
「優しいですね、お母さん」
「それより彼の事はどうなの。どう思ったのか意見を聞きたいわね」
「思った以上にしっかりしているようですね。あの年にしては。…野球部の主将だったようですし、それなりに出来た所があるんじゃないですか?」
「問題は、四年間持つかどうかだけれどね。あの年では、いくらでも心変わりする余地があるでしょう?」
「そうですね…。でも慎吾に限っては恐らくないでしょう。危ういぐらいに一途です」
「そういう貴方はどうなの。度を越えたブラコンぶりは程々にしておいたらどうかしら。彼が心変わりをしたら一体どうするつもりなの」
「盗み聞きなんて趣味が悪いですよ。…裕樹を使ったんですか?」
「だったらどうなの」
「…開き直りですか。まぁ構いませんよ。でもあくまでこれは、私と慎吾の話ですから。私の思った通りに動かせてもらいます」
「程々になさいな。目に余るほど出なければ文句は言いません。一応貴方を信用しています」
「(一応、ね)有難う御座います」



再び慎吾の部屋に戻った和己は、事の顛末を話します。
「…三ヶ月に一度?!四年間ずっと?ウソだろ?!」
あまりの内容に、慎吾は信じたくありませんでした。
「嘘じゃない。認めてもらうにはそれぐらいやらないと」
「嫌だ、オレ…、無理だ、そんなの。だって一年に四回しか会えねぇんだぜ?何だよそれ…有り得ねぇ」
「無理じゃない。オレ達なら出来る。…オレが三ヶ月って言ったのは、そのスパンならオレもお前もギリギリ耐えられると思ったからだ。それに一、二ヶ月だと納得してもらえないと思った。オレなりに考えて出した数字なんだ。出来るよ、慎吾」
「………」
「オレはお前が好きだ。それはもう言葉にするのが難しいぐらい凄く好きなんだ。今までそんなにハッキリ言ってこなかったけど、こういう事態だから言える。お前も、オレを好きでいてくれるだろ?」
「……」
慎吾は無言で、和己にしがみ付くのでした。
「好きだよ、慎吾。大好きだ」



日も沈み、そろそろお別れの時刻が来ました。慎吾が部屋の障子を空け、裕樹、と声を張り上げて呼ぶとそこへスーツ姿の一人の男が現れます。
「…お、まえ、木下?!」
それは、つい一ヶ月前まで一緒に過ごしていたクラスメイトでした。
「和己を門まで送るから」
「分かりました。外は寒いのでこれを羽織っていってください」
そう言って木下君は羽織を差しました。
「いや待て。木下だよな?何でココに?ていうか、ヤ、ヤクザになっちまったのか?!何でまた、ていうか何時の間に?」
未だ混乱から抜け出せない和己。
「裕樹は元々ウチの人間なんだよ。コイツの親が幹部の一人で」
「マジかよおい…。でもお前ら全然、特に仲良くも無かったよな…?」
「まぁ、コイツはオレになんかあった時の為の見守り役みたいな感じだったから。あんま仲良くても良くないっつーか。てかコイツとはもう保育園に通ってた頃からずーっと同じトコ通わされたからな。もう充分てのもあったけど」
「そう、だったのか?いやしかし驚いたよ…とても極道なんてキャラじゃなかっただろ。どっちかっていうと控え目なタイプだったし…」
そう言うと、慎吾の肩に手を置いて、はぁ〜〜、と大きな溜息をついた和己。その瞬間、鋭い視線を感じたと思ったら、木下君が物凄い形相で睨んでました。
『ウチの坊ちゃんに気安く障るんじゃねぇボケェェェ!!』という心の叫びが聞こえてきたので咄嗟に手を離します。
教室では席が近かった事もあって、時折和やか〜に和己とも話すことがあった木下君の豹変振りに、軽く人間不信に陥りそうになりました。



玄関を出ると外はもう真っ暗でした。ただ砂利が敷き詰められていると思っていた前庭には、一本の桜の木が立っていました。ライトアップされ、堂々とした姿を暗闇の中に浮かび上がらせています。
「おー、凄いな」
「あそこで、ウチの親が花見やったりとかすんだよ。夜桜見物しつつ酒飲んだり」
「もう花びらが落ち始めちゃってるな」
風に吹かれるまま、花びらが次から次へと散っていました。
「でも綺麗じゃん」
桜の木の下に慎吾が歩み寄ると、絶えず落ち続ける花びらに包まれました。桜と共に明かりに照らされた慎吾は、桜の木を見上げます。別れがすぐそこに迫っている今、一体慎吾は何を考えているのだろうと思いました。
暫くして和己を振り返ると、見つめ返してきました。瞳の中には、決意を秘めたような強い光が宿っていました。そんな顔は今までに見た事の無かった類のものでした。どこか近寄りがたい厳しい雰囲気を纏っていました。桜の花びらは依然慎吾に降り注ぎ、その光景に和己は息を呑みました。意思を秘めた慎吾が綺麗に見えました。自分とは全く隔たった世界で生きてきたであろう慎吾の生き様の片鱗が、見えたような気がしたのでした。
そして、自分たちはきっと、必ず出来るはずだと考えます。脳に焼きついたこの光景を忘れない限り、きっと。


ここまでで一区切りとして書きました。ブログでの文章を、多少加筆修正しています。(文体がちょっとアレだったので…)
また番外編として、二人が始めて結ばれ、和己がある決意をする高校時代の話を、DOTS & BORDERS の和己誕生日企画にて寄稿させていただいております。→「帰れない二人」
後々の話に絡んできますので、読んで頂くと良いかもしれません。


 
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