6:33
「う…ん」
「(お、起きたのか。つかスゲェなコイツの体内時計。一方のオレは一睡も出来てねーんだけど)」
「うぅ〜〜〜ん。ふぅ」
「(ぼーっとしてる)」
「…おはよう」
「おう」
「お前クマ出来てるぞ。寝れたのか?」
「いや、あんまり…」
「自分ン家なのに、何で寝れねぇんだ」
「(お前のせいだよ)」
「顔洗ってくるわ」
「おー」

6:47
「よし慎吾、走るか」
「何で?何がよし、走るかだよ。意味わかんねぇよ。つか寝不足っつったじゃん」
「今はまだ完全に日が昇りきってないからな。今のうちだ」
「つか走るのは決定事項なわけ?お前の中で」
「先に行ってるからな」
「だから人の話を聞けよ…」

「おい。何ダラけた走りしてんだ。やる気を出せ」
「やる気以前に力が出ねんだっつの。寝不足で。ダメ。無理。部活でもねぇのにありえねえ」

7:17
「(あぁ疲れた。しんどい。とにかくしんどい)」
「なぁ慎吾、腹減った。何か作ってくれ」
「…おまえさぁ、ちょっとは遠慮しろよ。何なの。そのオレに対する傍若無人ぶり」
「目玉焼きとか、そういうので良いぞ」
「(人の話聞いてねぇし。そして結局、律儀に作ってしまうオレ…)」

「ホラ」
「おぉ〜。凄いなお前。ちゃんとした朝食っぽい」
「まーな!」
「ぶっ、何か得意げな所が可愛いぞお前」
「(うっ…)可愛いとか言うな…」

8:00
「じゃあ帰るわ」
「え、もう…?」
「お前の兄貴も帰ってくるかもしれねぇしな」
「いや、でもまだ帰ってこねぇよ、多分(何引き止めちゃってんのオレ)」
「Tシャツとか洗って明日返すから」
「…あぁ、うん」

「じゃあな」
「あぁ…」
「…あのさ慎吾」
「あ、何」
「もしかしてお前の本命ってマジでオレか?」
「え?…あ、は、…何、それ…(うあああああ!!何で?!何でバレてんだ?どうしてバレた?!ウソだろ?勘弁してくれよ!つかこんな反応返したんじゃ肯定したも同然じゃねぇか…!)」
「あー、分かった。じゃあ明日な」

「(オイ!お前こんな状態のオレをそのままにして帰るのか?普通何か言うだろ。勝手に納得して帰んな!鬼かお前は…!)」
短く2日目終了。