9:03
「つーか、お前ン家泊まっていいか?」
「…え?」
「もう9時だろ?今からコンビニ寄ってお前ン家行って、そっから帰るの面倒くせェし、明日休みだし」
「あ、そう、だな。(って、友達ン家泊まるのはそりゃ全然普通だけどオレ的に…っ」)

9:35
「お邪魔します」
「つっても誰もいねぇけど」
「お前の兄貴とか親は?」
「彼女ん家泊まるとか言ってた。親は実家帰ってるし。先に部屋行ってろよ。飲み物持ってくから」
「おう。悪ィな」



「……!!」
「?」
「(や、お前、そりゃ、浴衣で胡坐かいたらそうなるけど)…あー、お前スネ毛無くね?」
「あー、何かウチの親父も弟も体毛薄いんだよなぁ。遺伝だと思うけど」
「へー。つか笑えるよな。腕はスゲぇ焼けてんのに、足は真っ白って」
「しょうがねぇだろ野球部員は」
「まあな〜」
「で?」
「ん?」
「お前の本命って?」
「(くそ覚えてたか…。つかあわよくば雑談で終わらせようと思ったのに。)いや〜だから言ったじゃん。オレの本命はお前なんだって和己〜(これで、このノリで押し通してやる。つか悲しい事に事実だしな…)」
「…」
「…なんだよ」
「……」
「おい和己?」
「そうか分かった。今まで気付いてやれなくて悪かったな。正直びっくりしたけど、お前がそう言うんならオレも覚悟を決めた」
「(思いっきり棒読みなんですけど…って!何近付いて来てんの?)か、和己?ちょ、」
「慎吾、言っとくがオレはやるとなったらやり通す男だ。お前がそのつもりなら、オレにも考えがある」
「っていうのは、つまり…?」
「寸止めする気は無い」
「!!!」
「慎吾。本当の所はどうなんだ」
「…言っただろ。お前なんだって〜」



「そうか」
「(う、…!マジでしやがった!)」
「…」
「…」
「はぁ…。わかんねぇなぁ。お前が何でそんな隠すのか。言えない様な相手なのか?教師とか。いや、そんなんものともしなさそうだしなお前」
「いや、ていうかお前さぁ…」
「分かったよ。もう聞かねぇよ。悪かったな慎吾」
「いやもう、いいよ、別に…(お前には冗談でも、オレ的にホントは嬉しかったんだ)


会話文のみってのが難しくなってきました。